前回のつづきです。

アルカリカラーもカラートリートメントも断念した私が最後にたどり着いたのがヘナでした。
そもそもヘナってなに?
ヘナ(Henna)はミソハギ科の多年性低木です。
その葉を収穫し、乾燥させてすり潰したものがヘナパウダーで、髪を染めるときは水に溶いてペースト状にしたものを使用します。
ローソンという色素がたんぱく質に絡みついて染まるしくみで、古くから爪や髪、肌を染めたりのほか、殺菌作用のあるヘナは皮膚病の手当にも用いられてきました。
インドではヘナを使って結婚式などのお祝い事に1~2週間で自然に落ちるメヘンディアート(ヘナタトゥー)を施します。

ヘナを使ったメヘンディアート
ヘナで白髪を染めるとオレンジ色になる
ヘナ単体で染めると白髪だけが鮮やかなオレンジ色に染まります。
この印象が強かったので白髪の量の多いわたしには向いていないと思い、ずっと避けてきました。
が、お客さまで白髪染にヘナを使っている方が何人かいらして、みなさん自然で綺麗な髪色。そしてツヤツヤです。
これならわたしも染めてみたい。そう思って調べはじめました。
インディゴを使えばブラウンにすることもできる
ヘナ単体で染めるとオレンジ色になりますが、インディゴ(ナンバンアイ)を混ぜるか、またはヘナで染めた後インディゴで2度染をすることでオレンジブラウン~ダークブラウンまでの色が可能になります。
これはわたしのヘナ染めを後押しした理由のかなりを割合を占めます。鮮やかなオレンジ色にならなければ多少のことは構わないのです。これでヘナ染めに抵抗がなくなり、自分で染め始めました。
実際に染めてみて分かりましたが、ヘナにはアルカリカラーにないメリットが沢山あります。
ヘナのメリット
1.頭皮への刺激が少ない
頭皮に刺激のある過酸化水素水やアレルギーの心配のあるジアミンが入っていないので安心して染めることができます。
それにヘナをしたあとは頭皮がスッキリしてとても気持ちいいです。
ジアミンの入っているケミカルヘナというものがあります。ケミカルヘナで染めてしまうとアレルギーをお持ちの方は大変なことになります。染めるときはノンジアミンのヘナを選ぶようにしましょう。
また美容室で使っているヘナもケミカルヘナの場合がありますので事前に確認しましょう。まれに植物アレルギーをお持ちの方もいらっしゃいます。ご使用の際は必ずパッチテストをしてください。
2.髪が傷まない
ローソンという色素が髪のダメージホールに入り込み、長く留まることで髪の手触りがよくなります。
あまり期待していなかったのですがハッキリ分かる位つるつるになりました。ヘナを塗っているところと塗っていないところでは感触が全然違います(当社比)
3.リラックス効果がある
わたしの場合ヘナしている最中は眠くなります。そのままウトウトしてしまうこともしばしば。放置時間が長いのでその間に何かしようと思っていましたが、気分がのんびりしてしまってそんなに用事はできません。でもまぁそんなに急がないでゆったり過ごすのもよいものだと思います。
4.くせ毛が落ち着く
くせ毛が直るということはありませんが、まとまりやすくなります。しっとり落ち着くだけで扱いやすさがだいぶかわります。
5.環境にやさしい
生分解性があり水に流しても環境に負担をかけません。
ヘナのデメリット
1.髪の色を明るくすることはできない
ヘナには脱色作用はないので元々の髪の色を明るくすることはできません。黒いところに色を乗せても色は変わりませんが、白髪は白いのでそこには色が入ります。
2.時間がかかる
放置時間が1時間くらいかかります。長く置けば色が入りやすくなりますが、そんなに待っていられないという方もいらっしゃるでしょう。わたしは全然気になりません。ウトウトしたり本を読んだりしてゆっくり過ごしています。
3.最初の2~3回はなかなか染まらない
はじめて染めてもすぐに色がはいるケミカルカラーと違って、ヘナは自然のモノなのでなかなか染まりません。
1回目ではほとんど染まらず、2度3度と続けることで徐々に染まってきます。
ヘナとインディゴを混ぜると染めた直後は緑がかって見え、空気に触れることでだんだんと発色してきて48時間くらいでブラウンになります。
ちゃんと染まったところは色落ちしません。
これは化学薬品、工業製品になれていると抵抗感があると思います。自然のものはばらつきがあるのが本来の姿。すぐに結果を求めたり、均一な仕上がりや完璧な仕上がりを求める方には向いていないと思います。
4.香りに好き嫌いがある
乾燥した草の粉ですので、干し草の香りがします。
最初は畳みたいな香りだなと思いました。ハイジの干し草のベッドに寝てると思えばちょっとほっこりします。
5.身体を冷やす作用がある
夏は気持ちがいいのですが、冬は冷えるので部屋を暖かくして身体を冷やさないようにしましょう。
温めると染まりが良くなります。
さいごに
この記事はケミカルカラーを否定するものではありません。それぞれメリットデメリットがあります。
化学染料で染めたくない、敏感肌でヘアカラーが沁みて困ってるという方はヘナも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
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ヘナのわかりやすい記事をありがとうございます。
私も縮毛矯正・度重なるカラーで髪がチリチリになり、最近ヘナを試してみました。
ツルツルして、髪が軽くなった気がしました。
ただ、インディゴが多すぎたのか黒が強く重い色になった気がしています。
サマーなので合わないことはないかと思うのですが、試行錯誤して自分に合う割合を見つけていくしかないのかもしれないですね。
いつも要点をついた記事でとても参考になります、これからも更新を楽しみにしております。
yuccoさん、コメントありがとうございます!!
新しいブログがどこから返信するのかわからず遅くなってしまいました。ごめんなさい。
ヘナ、髪の毛ツルツルさらさらするのでアルカリカラーに戻りたくなくなります。
色はインディゴが多いと確かに重くなりますね。
わたしも自分に合ったインディゴの量を試行錯誤中です。
パーソナルカラーにあったヘナ染めができたらいいなぁと思っています。
もっと勉強してお伝えできるようにしますね!
はじめまして。
たまたまヘナのことを調べていてこちらの記事を目にしました。
私は年齢の割に白髪多く、二週間に一度は染めないと大変なことになります。
アルカリカラーで染めても結局は二週間で新生毛が目立ってくるので、できるだけ有害のないヘナを選択肢に。
親戚にカラーアレルギーで大変なことになった人がいるので、気を付けています。
ヘナの記事をまたアップしてください。回りにはヘナを使っている人がいなくて…
ヘナ染め、試行錯誤しています。ちなみにかぬまさんは二度染めですか?
私はヘナとインディゴをミックスしたものを使っています。なかなか割合が難しいです。
美容家さんで素敵な方がヘナ染めしてると思うと私もうれしいです。
河井さま、はじめまして。
コメントありがとうございます!!
自分も含めてヘアカラー、白髪染で困っている方って実はかなり多いと最近知りました。
ご親戚でアレルギーの方がいらっしゃるとさらに心配だと思います。
染める頻度の高いものはできるだけ安全安心なものを選んでいきたいのに情報が少ないですね。
美容院でもほとんどやっていないですし・・・。
今は1度染でやってるのですが、今度2度染にしてみようと思ってます。
できるだけ色々試してみて皆さんと共有したいです。
ヘナの記事、アップしますのでまた遊びにいらしてください(^^)